プラグインは主にサードパーティによって作られたBazaarのための外部コンポーネントです。 プラグインは新しい機能を追加することでBazaarを補強する能力があります。 プラグインは現在の機能を置き換えることでBazaarのふるまいを変更することもできます。 プラグインのサンプルのアプリケーションは次のとおりです:
プラグインを通してできるカスタマイズの可能性は際限がありません。 実際、開発者が新しい機能を公式のコードベースに含める前にテストするための方法としてプラグインは機能します。 プラグインは機能の引退時でも同様に役立ちます。たとえば廃止されたファイルのフォーマットがある日Bazaarのコアから除外されるかもしれませんが代わりにプラグインとして利用できます。
プラグインはユーザーにとって、外部の開発者にとっても、Bazaar自身にもよいものです。
http://wiki.bazaar.canonical.com/BzrPlugins ページで プラグインのリストが見つかります。
プラグインのインストール作業はとても簡単です! まだ作られていなければ、 Bazaarの設定ディレクトリの元で plugins ディレクトリを作ります。 Unix の場合は ~/.bazaar/ でWindowsの場合は C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Bazaar\2.0\ です。 このディレクトリの範囲内では(下記では$BZR_HOMEとして言及される) それぞれのプラグインは独自のサブディレクトリに設置されます。
プラグインはとりわけBazaarのブランチとよく連携します。 たとえば、 GNU/Linux のメインのユーザーアカウント用に bzrtools プラグインをインストールするためには、次のコマンドを実行します:
bzr branch http://panoramicfeedback.com/opensource/bzr/bzrtools
~/.bazaar/plugins/bzrtools
プラグインをインストールするディレクトリの名前はPythonの有効な識別子でなければなりません。 このことはディレクトリは特定の文字だけを含まなければならないことを意味します。とりわけハイフン (-) を含んではなりません。 bzr-gtk を $BZR_HOME/plugins/bzr-gtk にインストールするよりも、 $BZR_HOME/plugins/gtk にインストールします。
必要なパーミッションがあれば、プラグインをシステム全体のベースに インストールすることもできます。
環境変数 BZR_PLUGIN_PATH をプラグインが含まれるディレクトリに 設定することで個人のプラグインの場所を上書きできます。 (詳細な解説は ユーザーリファレンス を参照してください。)
これを行うためには、次のようにpluginsコマンドを使います:
bzr plugins
それぞれのプラグインの名前、場所とバージョンが表示されます。
プラグインによって追加された新しいコマンドは bzr help commands を実行することで見ることができます。 プラグインによって提供されたコマンドはブラケットの中のプラグインの名前に従って表示されます。
次の表は人気のあるプラグインのサンプルです。
カテゴリ 名前 説明 GUI QBzr QtベースのGUIツール GUI bzr-gtk GTKベースのGUIツール GUI bzr-eclipse Eclipseとの統合 General bzrtools その他。shelfを含めた機能の強化 General difftools 外部の差分ツールヘルパー General extmerge 外部のマージツールヘルパー Integration bzr-svn Subversionをリポジトリとして利用する Migration cvsps CVSパッチセットを移行させる
あなた独自のプラグインを書きたい場合、難しいことではありません。 始めるためには付録の プラグインを書く の項目をご覧ください。